僕たちの毎日~葉月編~

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セバスチャンの元へ戻ると、そこには委員長もいた。 「I heard. You had the flu. You don't need to feel obligated.( 聞いたよ!インフルエンザだったんだね、無理しないでよ)」 「Sorry I made you sorry. I'm OK now.(心配かけてごめんね。もう大丈夫だから。)」 僕の様子を心配するセバスチャンに委員長が事情を説明してくれたんだろう。 そうして、僕はまた図書返却を再開した。 「手伝うよ...」 僕が手の届かない高さの返却に苦心していると、委員長の優しい声が聞こえてきた。 「ありがとうございます...」 差し伸べられた手に図書を手渡す。 高い所への返却も難なくこなしていく委員長は本当にスマートだった。 ちょっとだけ近寄る距離に顔が熱くなっていく。
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