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「そこの1年うるせーぞ!!今会議やってんだから静かにしろ!!」
突然、頭上から声がした。
はたと見上げる4人。
そこには生徒会長の顔をした沢端が2階の窓から顔を出していた。
((((げっ......!?))))
「やべぇ......キャプテン怒ってるぜ!?」
充志が柚樹を見て言う。
「何で俺にゆーんだよ!?関係ねぇよ!!」
「おい!!更科!!お前確か学級委員だよな?」
「へっ?あ~...ハイ...」
突然話を降られた柚樹は思わず首を縦に振る。
「業間の時の放送聞いてなかったのかよっっ!?」
沢端のよく通る声が当たりに響く。
「あっ!!やべっ!!すいませんっ!!すぐ行きます!!」
そう言うが速いか、柚樹は走り出していた。
「おぃ!!そこのSクラの1年!!ちったぁ編入生のフォローしてやれよ!!」
そう言い残して沢端は姿を消した。
呆然とする3人。
「業間の放送ってなんだったっけ?」
真田が口を開く。
「いや、なんか集まりあるから昼休み第二会議室に集合...だったっけ?てか、お前副だろーがっ!!」
渚の整った綺麗な顔が訝しげ表情を浮かべる。
充志は
「ま、なんとかなんだろ?」
そうのんびりと呟いた。
俺は猛ダッシュで廊下を駆け抜け、階段を上がってすぐの会議室へ急いだ。
―――ガラッ!!
「1年S組です。遅くなってすみ...ま...せ??」
戸を開けると......
そこには誰もいなかった。
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