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深夜まで健吾と酒を飲み、他愛のない会話を交わした俺。 ナインビルを後にしたのは日付が変わる頃。 この時間にVictorを出てきたのは、もう一度確認したい事があったからだ。 ―――きっと、見間違いなんかじゃない。 自分の見たものは正しい。 タンザナイト・スカイによって持ち上げられた期待心。 そして、夕方見掛けたあの後姿が本物である事を信じて……。 雪の降る三楽通り。 荒れ模様の深夜の繁華街に降り立ち、真っ先に目にした光景は……。
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