Indigo and purple

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一昨年の1月……。 それは、俺が綾女と別れたわずか1ヶ月半後。 綾女は札幌で暮らしていた。 だけど、健吾が綾女と会ったのは……。 「それって、この街の市立病院だよな?」 念を押し、事実を確認する。 健吾はきょとんとした表情を浮かべたが、俺の問いに頷きその事実を肯定した。 「そうだよ。 俺はずっとここに住んでるし―――」 そう彼が言いかけた時だった。 「ほれ、お待たせ。」
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