28人が本棚に入れています
本棚に追加
「ま、時期にまたふらっとここに現れるだろ。
あいつは昔っから気まぐれだから。」
そう言って和也さんは、もう短くなったタバコの火を消した。
すぐ隣で健吾もタバコに火を点け始める。
それに倣うかのように、俺もポケットからタバコを取り出して火を点けた。
「おい、飲まねぇのか?
せっかく作ってやったのに。」
「あっ……!」
すっかり忘れていた。
和也さんは、わざわざバックヤードから出てきてこのカクテルを作ってくれたのに。
最初のコメントを投稿しよう!