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「いただきます。すみません。」
コーラ風味のこのカクテルはまだグラデーションを描いたまま。
グラスに口を付けた俺を見て、和也さんは何かを思い出しぽつりとぼやきを口にする。
「このカクテルができた時、何度も試飲させられたっけなぁ……。」
「試飲……ですか？」
和也さんは頷き、このカクテルができた時の事を俺に話してくれる。
「あの日、綾女は風邪を惹いててさ。
味がわからないとか言って、何度もこれを俺に飲ませたんだよ。」
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