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「そんなことないよ?」
章介はそう言ってにこっと笑った。
私が心配顔をしてしまうと、章介はそれを気にして明るく振る舞う。
あぁ、だめだな。
「あっ。そういえばね、この前恵理と会ったんだ!」
だから私は章介よりさらに明るい声を出す。しっかりしなくちゃ。
「恵理…あぁ、坂上さんか。元気だった?」
「うん。可愛くなってた」
「どんな感じだっけ。顔忘れちゃった」
「委員会一緒だったでしょ。高校ん時は金めの茶色でこうふわっとしたボブだったかな?で、前髪ぱっつん」
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