恵理の絶望。 #2

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恵理の絶望。 #2

やっと落ち着いた恵理を送って戻ってきた時には、 もう0時を回っていた。 テーブルには恵理の飲み干したカップが、今日の事の余韻として残されている。 「…今日はごめんね、疲れてるのに。ありがとう」 私は車のキーを机に置く章介に伝えた。 「あ、いや…」 章介は目線を落としたまま小さく呟いた。 それを聞いてから、私はテーブルの上のものを片付け始める。 水を流すと、時間が経ってこびりついたココアの粉が、少しずつチョコレート色の水に変わって流れていく。 "恵理が別れるとは…" 私はそれを見ながらぼうっとそんな事を考えていた。
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