恵理の絶望。 #2

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「ねぇ、みお」 章介は隣に立って、私が洗い物の為外した、婚約指輪に触りながら言う。 「ん?」 そして章介はいつもは口にしない事を口にした。 私の口癖。 「俺の事、好き?」 それを聞いて、一瞬きょとんとしてしまった。 何て、章介らしくない言葉だろう。 私は蛇口のレバーを上げ、手を拭きながら質問した。 「章介は、あたしに嫌いなところはないの?」
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