11人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
私は呆然としてしまって、その画面を閉める事も忘れ、そこを離れた。
章介。
章介…?
意味がわからない。
何だかグラグラするよ。
私はベッドで眠る章介の頬に触れた。
"良かった、ここにいた"
ふらつく体をベッドに乗せ、出来るだけ章介にくっつけた。
章介はここにいる。
章介は手が届くところにいる。
「…みお…?」
目が覚めた章介は、寝ぼけたまま私を抱きしめる。
「どうしたの?…」
どうしたんだっけ。
何を見たんだっけ…
「…怖い夢を見たの」
とても、怖いやつ。
最初のコメントを投稿しよう!