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「な~に気使ってんだよっ!」
章くんは笑って、あたしの頭をがしがしと撫でた。
章くんの胸くらいまでしかない、この小さな体。
でもみおと並べば、きっとぴったりくるんだろうな。
「…坂上さんは、みおちゃんの事が大好きなんだね」
その優しい声と手に、抑えていた涙が溢れた。
どうしてだろう…何故か痛い。
その日少し遅れてきたみおに「…泣いた?」と聞かれた。
あたしは何も聞かなかった。
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