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あー、私が夢見がちなだけなのかな？
乃村さんを見てちょっとへこんでから、５階フロアに足を踏入れた
懐かしい半分、恐怖心ほとんど。
進めた歩幅が段々小さくなっていく
――見えた。
ちらり、と見えた出野部長の島。
全く知らない人ばかりのいるそのそばに、ゆっくりと近付いていく
｢おはようございます｣
私のその声に、全員が顔をあげた
｢おー、成田｣
古巣といえども、ほとんど知らない人ばかり。やっぱり気持ちはドキドキするし……
｢新規事業部に今日から配属になった成田だ｣
出野部長がそう紹介してくれ、私も続いて自己紹介をした
｢あ、それでな。お前のデスクはまた別にあってな｣
そう言って案内されたのは、パーテーションを挟んで裏側。
デスクは三つ。
｢……あの｣
｢心配するな。一人は市川だ。
覚えてるか？――市川｣
いっ……！！
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