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しかし、揺れ動く、気持ち。
――そして脳裏をよぎるのは、アノ男。
……でも、口には出せない。
全く疎遠になってしまってからは、だいたい何やってンだかわかんないし。
――というか、
知らないコトも、なかったり。
「あー、でもタイミングよくお前が捕まってよかったわ」
「――ええ゙」
まだ、返事してないですけどっ!!
「でさ?」
にっこり、微笑む
大人の余裕の、目尻のシワ
「今日はとことん、付き合え」
ぐはっ
「部長……」
「おっ、いーな。もっと呼べ?」
早くも上機嫌の出野さん
「しっかし」
「なんですか」
「久しぶりに逢えば、見違えるくらい」
「はっ」
「お前、ちょっとは見れるようになったじゃないか」
しっ――けいな!!
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