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確かに。イチさんの言うことはごもっとも。
「成田も、なんかないの?」
「……」
鋭いイチさんの目付きに、オクチチャック。
嫌だ!!
もうこんな空気嫌だ!!耐えられない!
「――いいけど、こんなんじゃ失敗すんの目に見えてますよ」
「……」
そーっと五木女史を横目でチラリと見てみると、わかりやすいほどに
アッチ方向を見ていた。
「……とりあえず、もうちょっとマシなもん用意してください」
イチさんはそういうと、すっと立ち上がって会議室から出ていってしまった
「……」
最悪だこれ
残された会議室。
沈黙に耐えれないが、言葉を発っすることも出来ずに、私は。
――固まっていた。
「市川君もさぁ?まだまだよね?」
「……へ?」
ニコリ、と笑顔の五木女史に
ゾッと悪寒が走る
「あの子もさぁ?ほら?縁故じゃない?
何にも出来ないくせに、それだけでのしあがってきたようなものでしょ?
もう少し口の聞き方、直した方がいいんじゃない?」
「……」
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