第1話

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はじめに 私は45歳で子供を産みました。 そして、その子供は「卵子提供」によって産まれてきた子です。 現在、日本でも第三者からの卵子提供が行われていますが、高齢による卵子の老化が原因で不妊に悩む方には、その可能性は限りなくゼロに近いです。 卵子は、タイ人の方から提供していただきました。無償ではありません。「ドナー代」として謝礼をお支払いしました。卵子をお金を出して購入したわけです。ドナーの方や病院とは驚くほどビジネスライクに話が進みました。 批判はいろいろとあると思います。私自身、正しいと思っているわけではありません。できることなら自分の卵子で子供を産みたかった、という思いもないわけではありません。 ただ、産まれてきてくれて私のそばにいるこの子は、間違いなく我が子です。血のつながりではない、と断言できます。 昨今、卵子の老化や卵子提供、出生前診断について多くの報道がされています。週刊誌でも特集記事を多く目にするようになりました。 そのような記事の中には、実際に体験した人の経験や思いとは、かけ離れているものも多くあります。プライバシーの問題もあるでしょう。しかし、好奇の目や批判の目によるフィルターがかかっているものも多くあります。 これは、実際に「海外での卵子提供」を体験した一人の女の記録です。 もし、本当の情報を求めている方の些細な助けになるのなら・・・。その思いで書き綴っていきます。 (本当に必要な方に読んでいただきたいと思います。興味本位で読み捨てられて、そこから生まれる誹謗中傷を避けるために、有償にさせていただきます。集まった金額は寄付させていただくつもりです。ご理解下さい。)
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