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『そんな奴らとのアレなんて幻を抱くのと同じこと』
直人くんはああ言ったけど
若い子の肌や豊かな体つきは、きっと彼を十分に昂(タカ)ぶらせたはずだ。
30の私を抱いて、彼女たちとの違いに彼はどう思っただろうか。
どう…感じただろうか。
もしかしたら…
私を抱いたことで
なおのこと、彼女たちが欲しくなったりはしないだろうか。
ううん。直人くんはそんな男(ヒト)じゃない。
だけど、向こうから誘われたら?
何これ。
何なのこれ。
頭の中がぐしゃぐしゃになる。
だけど、とにかく
誰も
直人くんに触れないで…
私は小さく唇を噛んでアクセルを深く踏み込んだ。
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