はじまり。

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ドアが全部開いたから、冬独特の空気と寒さが私を包み込む。 「こんにちは」 お兄ちゃんより低い声。 前髪が少し目にかかってて、そこから見える目はキャラメル色で優しかった。 服装はキャラメル色のダッフルコートに真っ黒のマフラー。 うわー イケメンだぁ。 「初めまして。」 声もかっこいいなんて神様も不平等だなって思えてくる。 「こいつは、俺と一緒の大学で、 森山 玲 (もりやま れい)。」 森山さんって言うんだ。 私はペコッとお辞儀して姿勢を整える。 「小日向 羽花です。 宜しくお願いします。」 .
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