第3章 探し求めて

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「ふん、あんなのでも信じてたんだな。 かわいそうに」 「な、んで……? 意味が、わからな……」 唖然としている私。 自分の置かれている状況が全くわからなかった。 「私、どうなるの……?」 その場に崩れ落ちた私の目からは一粒の涙がこぼれ落ちた。 ーーーーーーーー 「ここですか?」 「ああ、精々頑張ってこい」 「はい……」 頷く私の隣には姉の桜咲の姿もあった。 泣き腫らした目が痛々しい。 私達がこのようになった原因。 それは、家が破綻したせいらしい。 お父様とお母様は私達を売って二人だけで逃げたというわけ。 「行こ、桜咲様」 「そうね……」 そうして足を踏み入れたのが東城家だった。 それから私と桜咲が会話を交わすことは二度となかった。
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