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「男子校だからね。僕のまだ入学当初にね、先輩から目をつけられて、あれやこれや教えてくれたんだよ」
「な、何を」
「知りたい?」
ヨシュアの繊細な指が僕の顎をからめとる。彼の息が顔にかかる。ほのかに甘い匂いがした。
「あれ?先生、赤くなっているね。可愛い」
「な、なにを!?」
「大丈夫。これ以上近寄らないよ。ただ・・・、先生、僕の視線気付いているでしょ?なのに、アルフレッドのことをいうから・・・。僕よりアルフレッド気にするから・・・」
「ヨシュア・・・」
ふと、唇が頬に掠める。触れるか触れないかのギリギリの距離。
「先生」
「ヨシュア・・・すまない」
「先生・・・」
切ない声。
瞳がうるんで、艶っぽい。これは、男でもくらっとする。
「ヨシュア・・・すまない」
「先生・・・」
「ヨシュア」
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