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さぁ。
選んでほしい。
君にはこれからの話はきつくなってくるかもしれない。
君に聞いてほしいなんて言ったけど、本当は怖いんだ。
君の輝かしい笑顔が僕の言葉によって汚されていくのは見るに忍びない。
違うな。
少し、期待するところがある。
これからの君がどういう動きをするのかすごく気になる。
卵の殻からでてきたものは何か気になるだろう?それと同じだ。
君が孵化したところがみたい。
だが、僕に残っていたほんのわずかな道徳心が邪魔をするんだ。
同性愛なんて言葉知らなかった君が、大人の汚い所をみてどうするのか。
本当に真っ白な君。
こんな汚れた僕にも、慈悲をくれるんだもの。
汚すには少し惜しい。
どうにでもなるんだよ?
君が嫌悪した話がこれまでもあったかもしれない。
それは話の本の末端なんだよ?
可愛い君を怖がらせたくないからね。
だが、君の返答しだいで、変わる
さぁ。
選んで。
このまま聞くか。
最後にあげるといった約束の品を受け取って、玄関を出るか。
そうしたら、君は悪夢を見なくてすむよ?
さぁ、
懐中時計と椅子。
どちらがほしい?
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