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少年は、玄関を出るか。
または、椅子に座るか。
僕は極力表情を変えないように、慎重に言葉を選んだつもりだ。
腹を空かせた蜘蛛のように、
目の前の餌が確実に止まるまで、
待ってる。
本当に、気持ちが顔に出る子だ。
君の気持が手に取るようにわかるよ。
少年時代の純粋な好奇心と、
学校で習った道徳心とで迷っているんだろう?
でも、
君は
大丈夫。
もう、罠にかかってるんだ。
君が何日も、僕の話に耳を傾けてるのは、
好奇心ばかりじゃない。
同性愛を嫌悪するなら、とっくに逃げ出してる。
君の瞳の輝きを僕が気が付いてないと思った?
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