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勝ちゲーム。
僕はそう信じていた。
だが、
違っていたみたいだ。
少年は、僕の浅はかな気持ちに気がついたのだろう。
ゆっくりと、僕のほうに向かうと、右肩に触れてきた。
触れたまま、横を通り過ぎてしまう。
なんだ、これは・・・。
少年は、そのまま玄関に向かう。
喉が乾いてしまう。
「・・・懐中時計は?」
思ったより、声がかすれてしまった。
僕は、
彼に、
媚びてる?
彼の反応を気にしてるのか?
ゆっくりと、動く彼の動きに目を奪われる。
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