パトロン #2

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 勝ちゲーム。  僕はそう信じていた。  だが、  違っていたみたいだ。  少年は、僕の浅はかな気持ちに気がついたのだろう。  ゆっくりと、僕のほうに向かうと、右肩に触れてきた。  触れたまま、横を通り過ぎてしまう。    なんだ、これは・・・。  少年は、そのまま玄関に向かう。  喉が乾いてしまう。 「・・・懐中時計は?」  思ったより、声がかすれてしまった。    僕は、  彼に、        媚びてる?  彼の反応を気にしてるのか?  ゆっくりと、動く彼の動きに目を奪われる。
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