パトロン #2

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「いらない。  もう夕方だし、帰るけど。  また、明日、学校が終わったら来るから、続き聞かせてね」      なんていうことだ。    にこりと笑った顔はとても印象的で、いままで沈黙のまま、話を聞いていた少年と同一人物とは思えなかった。  じっと正面から相対する瞳は、恐れを知らない瞳で、  これからの物語にあえて挑もうとすら感じる。   そうか。  少年、いや、  彼が望むなら、これからのすべてを語ろう。  闇より深い、  禁断の園へ。
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