初めての朝と幸せと不安と
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「……腹、減った」 しばらく抱き合ううち、戸川君が言った。 「うん…。 私、昨夜からまともにご飯食べてない」 「俺も」 「待ってて。何か作るから」 起き上がろうとする私を、 戸川君が止めた。 「疲れてるだろ? 今日は食いに行こう」 何か作ってあげたかったけど、もう少しくっついていたかったので、彼の言う通り、素直にまたその腕に収まった。
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