初めての朝と幸せと不安と

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「お前に執念燃やすのは、やっかみだろな。 お前、女で一番目立ってるだろ」 「まあ…実力はなくても、 雑誌とかの露出が多いからね」 「それが狙った男の元カノともなれば、憎さ百倍なんだろ。 …崎田のどこがいいんだか知らんけど」 「はは…」 崎田さんの話になると、 否定も肯定もできず、 笑うしかない。 「とにかく、あいつらが何言ってきても真に受けるなよ。 俺の言うことを信じろ」 「うん」 “俺の言うことを信じろ” その言葉が嬉しくて、 心配げな彼に微笑んだ。
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