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「何をって、あのフィギュア、高かったんだよ……って、美香さん!? なんでここにいるの!?」
ぼくは慌てて美香さんを鞄に押し込んだ。
それから、机にうっつぶして、寝ているふりをしながら鞄から顔を出している美香さんに小声で話しかけた。
「だ、ダメだよ! 美香さん! 勝手に抜けだしてきちゃ!」
「ふふふ、あの眼鏡。わたしが動けるなんて知らないから、無造作に机の上に置かれただけだったよ」
「だからって、勝手に来ちゃったの?」
「そうよ? たまたま覗いた教室に潔くんがいて助かったわ」
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