最期の言葉

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次の日、学校から帰ると家の前に春樹さんがいた。 「やあ、待ってたよ」 「潔くん、ちゃんと朝起きられた?」 春樹さんの上着のポケットから、美香さんが顔を出した。 「あ、当たり前だよ! それより、どうしたんですか?」 こんな時間にぼくを待っているってことは、春樹さんは仕事を休んだに違いない。 ただおしゃべりするためだけに待っているはずはなかった。
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