やり残したこと #2

8/9
前へ
/35ページ
次へ
「な、何言い出すんだよ? ぼくが? 美香さんを? だって、相手は人妻でしかも人形だよ?」 「わかってんじゃねえか。だから諦めろって言ってるんだよ」 ぼくは返事をしなかった。 確かにぼくは美香さんに恋をしている。 それが、外見が鳴鈴だからなのか、美香さん自身の性格に惹かれたのか、それともその両方なのかはわからない。 とにかく、この一週間、美香さんはぼくにとって、姉であり母であり、そして恋人だった。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加