傍*かたわら

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君を僕はちゃんと捕らえ 君は僕に促されるままで 僕はなんだか居心地がよかった 君も安心したように 僕に寄り添った それがまた 僕には嬉しくて 僕も君に寄り添った 捕われてるはずの君は いつも優しい目で 僕を見る 僕はその目に釘付けになって 君に少し惚れてしまった ある日仲間がいった 君を収穫してこいと なんて残酷な そんなひどいことをいう 僕は仲間に腹がたって 君の見てる前で 仲間殺っちまったよ 汚れた僕をみて 君は僕にいった 小さなその声で 僕を優しくみつめて ありがとう、そう言った 僕はやっぱり 君のところが 居心地がよくて良いよ 僕は安心したのか 涙が溢れ出したよ 君はなんて優しいのかな 僕はこんなに汚れたというのに 君は純粋な目で 優しく僕をみつめてくれる ありがとう、なんて 君がいう言葉じゃないよ ありがとう、それは 僕が贈る言葉 ありがとう、 これからも僕の傍にいて そしたら君は 僕に寄り添ったんだよ
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