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この中でもコンビニと、病院の存在はありがたかった、何せそこを除けば、三キロくらい先まで、まともに食品や飲み物を扱う店も無く、病院も同じ…。
急に風邪を引いたり、体調を崩してしまった時には、胃腸科が専門らしいが、内科でもあるようなんで、オレもいずれはこの病院にお世話になるだろう。
まだ病院に入った事は無いが、前を通りかかると、割と患者が多く訪れている様子が見える。
やはり近所で唯一の病院だから、近隣に住む人に頼られているのだろう。
学校が始まる前に近所を歩いて、何が何処にあるかを把握した、これでまずは大丈夫だろう。
………………………
「ねえ広太、ちょっと裏の森に入ってみない?」
「はあ?」
部屋で勉強していると、隙を持て余した姉ちゃんが、いきなり現れてそう言ってきた。
「オレは勉強中、行きたいなら1人で行けよ」
「……えっ…そんな広太、アンタって…」
「なんだよ」
「いつの間に、そんなエ○ーい台詞を平然と言うようになったの?!…1人でイけだなんて……………いやらしい~、広太やらしい~
「はあ!?何言ってんだ、俺は勉強してるから、勝手に姉ちゃんが1人で森に行けと言っただけだろ、どんな耳してんだよ、ちなみにエ○いのは、姉ちゃんだろうが」
「そうよ、悪い?それが人間の本質よ、本性よ、私は間違ってないわ、むしろ自分に素直って言ってちょうだい」
姉ちゃんは自信満々の顔だ、いったい何なんだよ、その意味不明に力強い台詞は…、だが、そこまでハッキリ言われると、清々しさすら感じるのは気のせいか?
「いや、もういい、姉ちゃんのエ○脳に付き合ってたら、オレの方が無意味に疲労がたまる」
「…溜まるの?」
「何か言い方が変じゃないか?…まあ、いいや、これじゃ勉強にならないし、付き合ってやるよ」
「姉ちゃんと付き合う?…ダメよ広太、私とアンタは姉弟なのよ」
「…………やっぱり1人で行け」
「あ、うん、すみません、図に乗りすぎました、一緒に来て下さい」
冷たい目でオレが言うと、本気で起こってると思ったらしい姉ちゃんが、態度を一変させてきた。
全く、我が姉ながら困ったもんだ、パソゲー大好きのは構わないが、その衝動はゲーム内か彼氏を作って、その相手にぶつけてくれ。
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