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クマさんバスは3たび高速へ乗った。
海沿いの直線を南へと下って行く。
《さて、皆様だいぶ疲れていらっしゃると思いますが、ゲームも残すところ、あと1つになりました。ここで総合1位のカップルに送られる景品を発表したいと思います》
バスの中が静まり返った。
2位までの景品ですら、あり得ない豪華さである。
1位の景品ってのは、どんだけ豪華なモノが用意されているのだろう。
久美ちゃんが、僕の手を強く握りしめる。
僕は、ゴクリと喉を鳴らす。
あれ? 何だかお腹が痛くなってきた。
あれれれ、真面目に痛いよ。
《それでは発表します‥‥‥》
七海さん‥早いとこ発表をお願いします。
《1位のカップルへの景品は‥‥‥》
お願い、焦らさないで!
《豪華客船での、世界一周旅行です!》
ほ、本気で言ってるのかい。
本気で世界一周旅行なの!
アイタタタ
「はい七海さん」
《どうしました佐々木さん》
「お、お腹が痛いんです‥‥」
アイタタタ‥
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