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「イタタタタ‥‥」
この激痛、かなりヤバい感じ。
「佐々木君、目的地近くのジャンクションまであと10分ほどかかるが耐えられそうか?」
10分! 10分は無理ですよ。僕が腹に押し込んだカレーみたいなモノは、そんなに上品な代物じないんだ。
イタタタタ‥‥
「タカシさん、10分は無理です。郁也クン、とっても苦しそうです!」
久美ちゃんが僕を膝に寝かせてくれた。
イタタタタ‥
「七海、個人の都合による進路変更は、ペナルティだっけ?」
「うん、ポイント所有者は30ポイントの減点がルールに記されているわ」
あのぉ~、そこのヒソヒソ話、ここまで聞こえてるんですけど。
「郁也クン! あと10分、何が何でも我慢しなさい!」
あ~あ、久美ちゃんもヒソヒソ話を、しっかりと聞いちゃったんだ。
「私がしっかりと、手を握ってるから」
気休めじゃん。
「七海さん! ミネラルウォーターと、胃薬を下さい」
本気なのね久美ちゃん。
「了解! 沢崎さん」
七海さんも了解なんだ。
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