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――日曜日の夜、親父の命令で、再び実家に出向く羽目になった俺は、自宅前に引っ越しトラックを発見。
「…なんなんだ、こんな時間に?夜逃げでもするのか?借金背負って、本屋が潰れたとか!?」
トラックの横から、ニョキッとお袋が顔を出す。
「輝、遅いよ。大した荷物はないけど、洋服とかドレッサーとか、タンスがあんの。早く手伝って」
「は?ドレッサー?何それ?」
「彩ちゃんの荷物だよ!言わなかったっけ?」
言わなかったっけ?
…って、事は……
「彼女、セルティナ高校に合格したのか?」
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