誓いのキス

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「うおっほん…」 俺の背後で咳払いが聞こえ、俺は慌てて弁当箱の蓋を閉める。 振り向くと…校長。 そう…俺の親父。 親父は俺を睨むと、右手で弁当箱の蓋を開け、左手の指で『ダイスキ』の海苔を掴み、口にほおり込んだ。 「あーぁー…!?」 一瞬の出来事に、なすすべもない俺は、無残に荒らされ、『ダ』だけになった文字を見つめる。 親父はそんな俺に、してやったりとご満悦だ。 く…そ… また、やられた。 毎日続く、争奪戦。 俺の一番楽しみな部分を、許せねぇ……。
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