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「誰が着いて行くか」
俺は彩の手を掴むと、タクシーに飛び乗る。
「彩、ごめんな。せっかくのハネムーンなのに、あんなオマケ付で」
「ううん、いいよ。私、お父さんもお母さんも好きだし。賑やかで楽しいよ」
「ハネムーンに着いて来るなんて、無神経だよ。あり得ないよ」
「…ちょっと…ね」
彩が困り顔で、笑った。
その後、俺達は行く先々で親父達に遭遇。同じ観光スポットで一緒になるなんて、そんな偶然ナイから。
絶対、俺達を尾行してるな。
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