144人が本棚に入れています
本棚に追加
彩も彩だ。
何で、他の男の前でヘラヘラ笑っていられるわけ?
松野も許せないけど、彩も許さないよ。今夜お仕置きだ。
――結局、一時間以上俺は、沖縄の砂浜で放置プレーだ。
暑さもイライラに拍車を掛け、もう限界だ。ついに俺は立ち上がる。
「オイッ!輝、穏やかにな」
海から上がって来た親父が、濡れた手で俺の肩を叩いた。
俺は無言で、海に向かって歩く。松野と浮き輪に掴まりプカプカと海中に浮遊している彩に、俺は眉をピクピクさせながら、声を掛ける。
「彩ちゃん、もう行くよ」
最初のコメントを投稿しよう!