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「ごめんなさい、松野君。明日はお祖父ちゃん達と一緒に過ごしたいから無理だよ」
彩が俺の顔色をチラチラ見ながら、松野の誘いを断る。
「校長先生と?そっか、だったら仕方ないね。じゃあ…またね」
「うん、バイバイ」
彩は松野に手を振り、海から上がってきた。黒の水着が濡れ、ぴったり体に張り付いている。
俺は慌てて、白いバスタオルで彩の体を包んだ。
…ったく、惜しげもなく他の男に体を見せるな。思春期の男子は、爽やかな顔していても、内心はギラギラした狼なんだぞ。
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