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これは、チャンスかも。
俺はシャワーを浴びる振りをして、コッソリ部屋を抜け出し、廊下へ出る。
周囲を見回し、誰もいない事を確認し、スペアキーで隣室に侵入。部屋の遮光カーテンは閉まったまま、薄暗い室内のベッドで、彩がぐっすり眠っていた。
俺は親父の鼾で一睡も出来なかったのに、彩は俺の腕枕なしで熟睡してるのか?
『輝の腕枕がないと眠れないよぅ~』って、いつも言ってる癖に、気にいらないな。
可愛い顔して寝ちゃって。
俺達…沖縄に来てから、一度もキスしてないよ。
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