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「隣の部屋で化粧してる。したって、かわんねぇのにな」
「うふっ、輝、意地悪だね」
彩は仔猫みたいに、俺の胸に擦り寄った。
「せっかくのハネムーンなのに、最悪だな」
「ひかる…寂しいよ」
ほのかに香る、彩の甘ったるい匂い。
「俺も寂しいよ。こんな事なら、真っ直ぐ東京に帰れば良かったな」
「そうだね」
「彩、愛してるよ。昨日はくだらないことで、怒ってごめんな」
「…うん。私もごめんなさい」
浴衣の襟元がはだけ、彩の白い肌が見えた。俺は彩の首筋に唇を近付ける。
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