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関口と抱き合っている俺を見て、彩の顔付きが変わった。
今まで見たこともないような表情で、俺を睨んでいる。
これは…
完全に誤解なわけで…。
「星野先生…?」
関口が後方に、振り返りそうになった。彩と逢わせない為に、俺は咄嗟に関口の後頭部を左手で押さえ、身動き出来ないように、俺の胸に抱き締める。
エレベーターのドアがスーッと閉まり、エレベーターが上昇していく。関口に彩を目撃されなくてホッとした反面、俺の全身に滝のような冷汗が流れた。
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