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「関口、タコみたいに、変顔するな」
「やだな、先生。照れなくていいよ。ねぇ…先生。先生の部屋に行ってもいいでしょう?」
「何言ってるんだ。俺は教師だぞ。特定の生徒と個人的に付き合う気はない」
俺の頭の中は…
もう彩のことで、埋めつくされている。
怒ったよな…
当たり前だよな…。
「とにかく、俺はお前に特別な感情はないから」
「星野先生、世間のモラルなんて気にしないで」
俺は奥さんの怒りを気にしてるんだよ。
「早く帰りなさい」
俺は関口をエントランスに置き去りにしたまま、コンビニにも行かず、再びエレベーターに乗り込んだ。
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