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「勇気出して抱き着いたら、先生がね、ギューッて両手で抱き締めてくれたの。キスされるかと思った」
「キスー!?」
「シーッ…、彩声が大きいよ」
「ごめん。星野先生は瞳に何て言ったの?」
…最悪だよ。
旦那様の浮気相手から、恋愛相談されるなんて、私はどうリアクションすればいいの。
「それがさ、先生『帰れ』しか言わないの。抱き締めた癖に『お前に特別な感情はない』って」
「え?瞳、先生と付き合ってるんじゃないの?」
「まだ付き合ってないよ。先生真面目だから、良心と葛藤してたのかな?教師と生徒の禁断の恋に自分でストップ掛けてる感じがして、よけいキュンてなる。必死で我慢しているなんて、私が好きだからだよね?」
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