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マンションを飛び出した彩は、歩道で携帯を取り出し、どこかに電話している。
家出した事を後悔し、俺に電話しているんだよな。仕方ないな～、迎えに行くか。
でも…
俺の携帯は、黙ったまま音が鳴らない。
おかしいな。
携帯壊れたかな？
電源入ってるのに、鳴らないなんて…。
俺は携帯を左手で叩いたり、振ったりしてみたが、携帯は無言を貫く。
バルコニーから歩道を見下ろすと、マンションの前に一台のタクシーが停車した。
ま、まさか…
本気で、俺の実家に！？
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