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「お前は盛りのついた犬か?お前は教師だろ。もしも、今入って来たのが、俺じゃなくて、生徒や保健室の先生だったらどうするつもりだ」
「…すみません。けど、親父よくここがわかったな」
俺は殴られた頭を擦りながら、親父に問う。
「校長室から見えたんだよ。お前が彩ちゃん抱き抱えて、ヘラヘラ歩いている姿が」
「ヘラヘラなんてしてないよ。俺は心配でハラハラしていたんだから」
「どこがだ、ニヤニヤしてみっともない」
俺がヘラヘラ、ニヤニヤだなんて。そんなこと、あるわけ……。
いけね、つい顔が緩む。
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