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彩のことを考えただけなのにな。
「…ぐっ、大体親父が彩を返さないからいけないんだよ」
「お前が浮気するからだ」
「…だからぁ。誤解だってば。彼女から抱き着いてきたんだ」
「隙あらばと、思っただろう?」
「…ん?ちょっとだけって、こらっ、冗談言ってる場合か」
「怪しいもんだな。彩ちゃん、さぁ家に帰ろう。こんな男とは、さっさと別れちまえ」
「親父ー!!」
俺は親父を睨み付ける。
布団を被っていた彩が、チョコンと顔を出す。
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