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親父は呆れたように俺達に背を向けた。保健室のドアに手を掛け振り返る。
「だがな、お前達。ここはマズイぞ。ここはダメだ。家に帰ってからにしろ」
親父はニヤッと笑うと、保健室から出て行った。親父が消えた途端、俺達はムギューッと抱き合う。
「彩、今日は一緒に帰ろう。あとで実家に荷物を取りに行こうな」
「うん」
「俺は部活に戻るから、部活が終わるまでここで待ってろ」
「うん、待ってるよ」
俺は彩の唇にキスを落とす。
ベッドから立ち上がり、もう一度キスを落とす。
二~三歩歩き、またベッドに引き返し、彩にキスを落とす。
「クスッ、輝、体育館に早く戻らないと。みんな待ってるよ」
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