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「キャプテン、あとは任せる。いつものメニューで練習を続けて」
「…はい。先生、彩は大丈夫ですか?」
キャプテンが心配そうに、俺に問い掛ける。
「軽い脳震盪だよ。心配いらない。保健室に連れて行くから、練習続けて」
「はい、わかりました。じゃあみんな、練習続けるよ」
「「はいっ!!」」
部員達は、一斉にコートに散る。俺は彩を抱いたまま、体育館を出た。
体育館を出ると、オレンジ色の夕陽が俺達を包む。俺は気を失っている彩に視線を向けた。
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