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「…俺を、騙したのか?」
「だって、輝一週間も私のこと迎えに来てくれないし、学校で無視するし、意地悪ばっかりするから、ちょっと…ね」
「ちょっとねって、何だよ。俺は本気で心配したんだぞ」
俺は完全に動揺している。
本心を彩に聞かれた照れ臭さと、夫である癖に彩に弱い自分を見られたことで、慌てていたんだ。
「くすっ、輝が謝ってくれたし。もう許してあげようかな…」
「えっ?許してくれるの?」
単純な俺は、再びベッドの端に座り直す。
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