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「さっき…キスしてくれたし」
「奥様のご希望なら、もう一度キスしましょうか?」
「…ひかる」
俺は再び彩の唇を塞ぐ。
軽く触れた唇…
一週間振りのキスに、俺の本気スイッチが入る。
静かな保健室の中に…
彩の甘い吐息が漏れ、ここが保健室だってことを、忘れそうになる。
「…輝…ダメだよぅ。誰か来るよぅ…」
「もうちょっとだけ…」
「…ひかる」
――ガラガラと勢いよくドアが開いた。俺は彩から離れ、慌てて立ち上がる。ピンと背筋を伸ばし直立不動だ。
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