121人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「なんだ、つまらんな」
お父さんが嬉しそうに笑いながら、お弁当を受け取った。
星野家の食卓は、とにかく賑やかだ。一階にある八畳の和室で、七人が肩を寄せあい食事をする。まるで、満員電車並の狭さだ。
「あ~ちゃん、だっこ」
「愛梨奈ごめんね。もう行かなきゃ」
私は一歳七ヶ月になった愛梨奈の柔らかな頬に、優しくキスを落とす。
「愛梨奈、いい子にしてろよ」
先生が愛梨奈にキスをし、お父さん、お兄さん、家族みんなから、愛梨奈は優しいキスをもらう。
最初のコメントを投稿しよう!